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2014年06月15日

真庭郡唯一の村、新庄村

以前記事にしたように、真庭市が2005年3月、真庭郡を中心とした5町4村の合併により出来る際に、 真庭郡の中で唯一、新庄村だけはその輪の中に加わることがありませんでした。

今の真庭市の取り組みや新庄村の現況(面積の90%が山林、人口が1,000人を切っている、65歳以上の高齢化率が40%超え)を考えると、合併しないほうがおかしいのですが、合併しない理由がきちんとありました。

それは、土用ダムの存在です。

 
真庭郡唯一の村、新庄村
土用ダムは、中国電力の揚水発電用のダムで、最大120万キロワットの電力を発生する、中国電力の水力発電所としては最大規模のものです。

このダムとペアとなる俣野川ダムは鳥取県側にあり、分水嶺を越えてしまうため、周辺の山林からの雨水が混入して生態系を破壊しないように、土用ダム全周に排水路が設けられているという、かなり特殊なダムとなっています。
(水利権の問題もからんでいます)

この土用ダムがあるおかげで、中国電力から毎年村を潤すに十分のお金が支払われるため財政上全く問題が無く、結果、合併の必要性が全くなかったのです。
(逆に合併すると、そのお金が真庭市に吸い上げられ薄まってしまう)

村にはもう一ヶ所、作西発電所という、中国電力最少の水力発電所があります。

真庭郡唯一の村、新庄村
この発電所は大正時代に作られたのですが、電力会社の社長が村長兼任だったため実質的には村営に近い状態で運営され、他のエリアに電気を売ることで貴重な財源を得ていたようです。

そういう歴史があるからこそ、土用ダムの恩恵を受けることが出来たのかもしれません。

かつては出雲街道の宿場町として栄え、今もその面影を残し、「メルヘンの里」と銘打ったり、日本で最も美しい村連合に加盟したりと、独立独歩で行く新庄村の今後は、真庭市の動向ともども、とても気になります。


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Posted by 茹で落花生 at 08:09│Comments(0)建築旅行記
 
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