2018年05月13日
京都ラーメン第一旭の歴史を紐解く⑩「本家直営」第一旭
第一旭特集、第10回目は、フランチャイズ本部倒産後に生まれた「本家直営店」についてと、その後、その周辺で起こった動きを紹介したいと思います。
さて、フランチャイズ本部の倒産も無事処理され、暫くはおとなしく静観していると思われた本店(佃氏)サイドですが、すぐに新たな手に打って出ます。それが本家の「直営店」。
「有限会社旭栄」が設立され(設立年不明ですが、おそらく1998年)、1998年に「第一旭ラーメン 南インター店」を、2002年に「第一旭ラーメン 直営亀岡店」を開店させたのです。上記2店舗と本店(本家)、フランチャイズ本部だった寺田店とを合わせて、4店が「直営店」というくくりで再スタートを切ったのでした。

「フランチャイズ本部」から「直営店」となった寺田店
旭栄の代表が誰だったのかは、調べても分かりませんでしたが、第一旭の「旭」、二代目店主佃栄子氏の「栄」の文字を採っている訳ですから、佃氏にかなり近い人物、と見るのが素直な解釈だと思います。
どのような意図で「直営店」という店舗展開を行なったのかも、調べて見ても全く分からなかったので、ここでは言及しないことにします。
ここで問題となるのが、「第一旭」の商標。本店(本家)の商標は創業者の息子にガッチリと管理されていて使えない。もちろん、鳥取、愛知、神戸と組むことも有り得ない。そうなると、どこから「第一旭」の商標が湧いて出てきたのでしょうか?
遡ること1986年(昭和61年)、佃功氏は、創業者田口(松本)有司氏に、第一旭の名前でフランチャイズ展開することに対する許可をもらいます。この「第一旭」の商標が、倒産のドタバタに紛れて、とある会社に奪われてしまい、その会社が第二旭破産直後の1997年(平成9年)に登録出願してしまいました。
どうやら、この「元々はフランチャイズ展開のために許可された」第一旭の商標をここに充てたのではないかと思われます。
また、この時期に「大ちゃんラーメン」なる、フランチャイズ第一旭の後釜のようなフランチャイズ展開が行なわれ始めました。「大ちゃん」は、フランチャイズ第一旭のマスコットキャラクター、メニューもフランチャイズ第一旭とほぼ同じ、とくれば、第一旭関係者が起こしたフランチャイズであるのは明らかなことであります。
たしか、2002年頃に、daiichiasahi.comというドメインで第一旭のHPがあり、そこの店舗リストに、「直営店」「フランチャイズ店」「大ちゃんラーメンFC店」の3つの括りで紹介されていたように記憶をしているのですが、そのドメインは既に無くなっていて、現在ではそれを確認することが出来ません。
したがって、「大ちゃんラーメン」については、不確かな情報ばかりとなってしまうため、「フランチャイズ第一旭の流れを汲む店舗らしい」程度の紹介で留めておきたいと思います。

「たかばし」ブランドの第一旭(クーデションカンパニーHPより)
さて、順調な再スタートを切ったかに見えた「直営店」スタイル。しかし、これもまた調べても理由が全く分からなかったのですが、有限会社旭栄が京都に拠点を置くクーデションカンパニーの傘下となったのです。(時期は不明、恐らく2002年頃)
南インター店・直営亀岡店の2店舗については、「第一旭」の名称をしばらく残しておいたものの、「たかばし」ブランドで新規店舗を続々と開店させていきます。
2003年(平成15年) たかばしラーメン 三条店 開店
2005年(平成17年) たかばしラーメン BiVi二条店 開店
2005年(平成17年) たかばしラーメン 三条店 BiVi二条店と併合
2007年(平成19年) クーデションカンパニー株式会社 設立
2010年(平成22年) たかばしラーメン 京都南インター店 屋号変更
2010年(平成22年) たかばしラーメン 枚方店 開店
2010年(平成22年) たかばしラーメン 上海Boy北野白梅町店 開店
2011年(平成23年) たかばしラーメン 上海Boy北野白梅町店 閉店
2011年(平成23年) たかばしラーメン 横大路店 開店
2012年(平成24年) たかばしラーメン イオンモール久御山店 開店
2012年(平成24年) たかばしラーメン 亀岡店 屋号変更
2016年(平成28年) たかばしラーメン 四条河原町店 開店
2017年(平成29年) たかばしラーメン 四条河原町店 閉店
2018年(平成30年) たかばしラーメン 京都東インター店 開店
現在、7店舗を擁する一大勢力となっています。(今後も増加が見込まれます)
南インター店は、「パイロット店」として本店(本家)もかなり力を入れていたことと、店舗も広く駐車場も完備している利便性の良さから、本店(本家)と同等か、それ以上の評価を得ることもあった名店でした。そんなこともあって、二代目佃栄子氏が本店(本家)で頑張っている間は、屋号を変えなかったのかもしれません。
「たかばし」ブランドとなってから、「特製」表記は消えてしまいましたが、店員教育も良く行き届いているようなので、気持ち良く「第一旭のラーメン」を味わうことが出来るのではないかと思います。
次回は、三代目店主、森田孝士氏時代の動きを記事にしたいと思います。
「家電オヤジ」
松屋電気商会(マツヤデンキ)
〒418-0066 富士宮市大宮町16-15
TEL:0544-26-3693 FAX:0544-26-4163
営業時間:AM9:00~PM7:00 定休日:水曜日
お客様用駐車場:当店東側クリブン駐車場No.45
※Panasonic製LED電球5年保証についての当店の対応は、こちら
一級建築士事務所 いなはら建築研究室
静岡県知事登録 (3)第6471号
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さて、フランチャイズ本部の倒産も無事処理され、暫くはおとなしく静観していると思われた本店(佃氏)サイドですが、すぐに新たな手に打って出ます。それが本家の「直営店」。
「有限会社旭栄」が設立され(設立年不明ですが、おそらく1998年)、1998年に「第一旭ラーメン 南インター店」を、2002年に「第一旭ラーメン 直営亀岡店」を開店させたのです。上記2店舗と本店(本家)、フランチャイズ本部だった寺田店とを合わせて、4店が「直営店」というくくりで再スタートを切ったのでした。

旭栄の代表が誰だったのかは、調べても分かりませんでしたが、第一旭の「旭」、二代目店主佃栄子氏の「栄」の文字を採っている訳ですから、佃氏にかなり近い人物、と見るのが素直な解釈だと思います。
どのような意図で「直営店」という店舗展開を行なったのかも、調べて見ても全く分からなかったので、ここでは言及しないことにします。
ここで問題となるのが、「第一旭」の商標。本店(本家)の商標は創業者の息子にガッチリと管理されていて使えない。もちろん、鳥取、愛知、神戸と組むことも有り得ない。そうなると、どこから「第一旭」の商標が湧いて出てきたのでしょうか?
遡ること1986年(昭和61年)、佃功氏は、創業者田口(松本)有司氏に、第一旭の名前でフランチャイズ展開することに対する許可をもらいます。この「第一旭」の商標が、倒産のドタバタに紛れて、とある会社に奪われてしまい、その会社が第二旭破産直後の1997年(平成9年)に登録出願してしまいました。
どうやら、この「元々はフランチャイズ展開のために許可された」第一旭の商標をここに充てたのではないかと思われます。
また、この時期に「大ちゃんラーメン」なる、フランチャイズ第一旭の後釜のようなフランチャイズ展開が行なわれ始めました。「大ちゃん」は、フランチャイズ第一旭のマスコットキャラクター、メニューもフランチャイズ第一旭とほぼ同じ、とくれば、第一旭関係者が起こしたフランチャイズであるのは明らかなことであります。
たしか、2002年頃に、daiichiasahi.comというドメインで第一旭のHPがあり、そこの店舗リストに、「直営店」「フランチャイズ店」「大ちゃんラーメンFC店」の3つの括りで紹介されていたように記憶をしているのですが、そのドメインは既に無くなっていて、現在ではそれを確認することが出来ません。
したがって、「大ちゃんラーメン」については、不確かな情報ばかりとなってしまうため、「フランチャイズ第一旭の流れを汲む店舗らしい」程度の紹介で留めておきたいと思います。

さて、順調な再スタートを切ったかに見えた「直営店」スタイル。しかし、これもまた調べても理由が全く分からなかったのですが、有限会社旭栄が京都に拠点を置くクーデションカンパニーの傘下となったのです。(時期は不明、恐らく2002年頃)
南インター店・直営亀岡店の2店舗については、「第一旭」の名称をしばらく残しておいたものの、「たかばし」ブランドで新規店舗を続々と開店させていきます。
2003年(平成15年) たかばしラーメン 三条店 開店
2005年(平成17年) たかばしラーメン BiVi二条店 開店
2005年(平成17年) たかばしラーメン 三条店 BiVi二条店と併合
2007年(平成19年) クーデションカンパニー株式会社 設立
2010年(平成22年) たかばしラーメン 京都南インター店 屋号変更
2010年(平成22年) たかばしラーメン 枚方店 開店
2010年(平成22年) たかばしラーメン 上海Boy北野白梅町店 開店
2011年(平成23年) たかばしラーメン 上海Boy北野白梅町店 閉店
2011年(平成23年) たかばしラーメン 横大路店 開店
2012年(平成24年) たかばしラーメン イオンモール久御山店 開店
2012年(平成24年) たかばしラーメン 亀岡店 屋号変更
2016年(平成28年) たかばしラーメン 四条河原町店 開店
2017年(平成29年) たかばしラーメン 四条河原町店 閉店
2018年(平成30年) たかばしラーメン 京都東インター店 開店
現在、7店舗を擁する一大勢力となっています。(今後も増加が見込まれます)
南インター店は、「パイロット店」として本店(本家)もかなり力を入れていたことと、店舗も広く駐車場も完備している利便性の良さから、本店(本家)と同等か、それ以上の評価を得ることもあった名店でした。そんなこともあって、二代目佃栄子氏が本店(本家)で頑張っている間は、屋号を変えなかったのかもしれません。
「たかばし」ブランドとなってから、「特製」表記は消えてしまいましたが、店員教育も良く行き届いているようなので、気持ち良く「第一旭のラーメン」を味わうことが出来るのではないかと思います。
次回は、三代目店主、森田孝士氏時代の動きを記事にしたいと思います。
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〒418-0066 富士宮市大宮町16-15
TEL:0544-26-3693 FAX:0544-26-4163
営業時間:AM9:00~PM7:00 定休日:水曜日
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Posted by 茹で落花生 at 07:24│Comments(2)
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この記事へのコメント
単に在日ヤクザ崩れに乗っ取られただけ
Posted by むむ at 2020年06月26日 12:45
むむさん、コメントありがとうございます。
京都に住んでいましたが、他の地域にはない「独特の文化」が色濃くあって、ビックリした記憶があります。
特にあのあたりは、ね。
京都に住んでいましたが、他の地域にはない「独特の文化」が色濃くあって、ビックリした記憶があります。
特にあのあたりは、ね。
Posted by 茹で落花生
at 2020年07月06日 08:13
