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2014年05月03日

銘建工業(バイオマス発電)

今回、メインで見学したのが、タイトルの通り「バイオマス発電」の施設でした。

そもそも、何故バイオマス発電なのかと言うと、集成材の加工をする際に、乾燥板材を所定の寸法に削るのですが、その際に出る大量の削りクズをなんとか有効利用しようと考えて、バイオマス発電に行き着いたという訳です。

 
銘建工業(バイオマス発電)
こちらが、そのバイオマス発電の心臓部です
この中で木クズがゴウゴウと燃えています

銘建工業(バイオマス発電)
こちらは、サブの木クズ投入口です
メインの木クズ燃料はパイプで直接つながれ投入されます

この発電施設を作ったのが、1998年。まだ、バイオマス発電というものがほとんど知られておらす、また、電力会社に電気を売ることも出来ない中でのスタートですから、本当に先見の明があります。

実は、これより遡ること14年、1984年には既に175kWのエネルギーセンターを作っていて、そのノウハウの蓄積があったからこそ、このようなバイオマス発電設備を作るという方向に進んだのだと思います。

今、真庭市ではバイオマスツアー真庭と題して、個人や団体向けにバイオマス関連施設を「きちんと料金を取って」見学するツアーがあるのですが、当然、この施設はメインの見学施設の一つとなっています。

このバイオマスによる発電で広大な工場施設の電力の100%を賄い、夜間工場内での使用電力が減った分を売電しているので、1年間のトータルで、買電で1億円、売電で5千万円、合計1億5千万円の利益を生み出す計算となっています。

また、材料となる木クズは、材料費としてはタダですが、これを廃棄物として処分するとなると年間2億以上かかるとのこと。

発電設備の建設費が10億円だったので、4年もあれば元が取れてしまうという計算が成り立つほどの驚異的なコスト回収率の施設となっています。

また、石油や石炭に比べて木材は炉内へのインパクトがかなり低く、メンテナンス業者が驚くほど炉内の痛みが少ないので、耐久年数も相当稼げるのではないかと思います。

そんな、蓄積されたバイオマス発電ノウハウを余所が放っておく訳がありません。

このことについては、また、次回の記事と致します。


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Posted by 茹で落花生 at 08:25│Comments(0)建築旅行記
 
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