2017年10月13日
名作椅子04 ハンス・J・ウェグナー ザ・チェア(JH-503)
Designer:ハンス・J・ウェグナー Design:1949年
製作:ヨハネス・ハンセン社(~1992年) PPモブラー社(1993年~)
品番:JH-501・PP-501(籐座面) JH-503・PP-503(革座面)
W630×D520×H760mm (SH445・AH700)
(SH=シートハイト・座面高 AH=アームハイト・アーム高)
PP-501:税別708,000円~ PP-503:税別557,000円~

名作椅子紹介第四弾は、「椅子の巨人」ハンス・J・ウェグナーの最高傑作と評価され、「椅子の中の椅子」という称号で呼ばれる名作、ザ・チェア。
「初めて自分の良さが出た椅子で、安物の感じはないし、無駄もない」と自分自身も評価している、プロポーションの美しさと掛け心地の良さを兼ね備えています。

当初は、アームから背板にかけて円形に繋がっていることから、ラウンドチェアという名称で呼ばれ、あまり話題になりませんでしたが、翌年1950年にアメリカの雑誌で紹介されたことを契機に爆発的な人気を博し、ザ・チェアと呼ばれるようになりました。
ザ・チェアの人気を不動にしたのが、1960年に行なわれたアメリカ大統領選でのテレビ討論会。ジョン・F・ケネディとリチャード・ニクソンという、「画になる二人」がこの椅子に座り討論をしたことで、多くの人々の記憶に残る椅子となりました。
(この時の2脚の椅子は、スミソニアン博物館に展示されています)

プロポーションの美しさ、掛け心地の良さ以外に、この椅子はフィンガージョイントという画期的な「見せるジョイント」を初めて取り入れた椅子でもあります。
この時代の椅子は、ジョイントを隠すことを基本にしていました。このザ・チェアも発表当時は背板に籐を巻いてジョイント部分を隠していました。しかし、ジョイントをあえて見せることでデザイン性が高まることに気付いたウェグナーはフィンガージョイントをこの椅子に採用しました。
この逆転の発想は、以後の家具デザインに大きな影響を及ぼし、ウェグナーのみならず、数多くのデザイナー達がこぞって「見せるジョイント」をデザインするようになりました。
本物はナカナカ手を出せない金額だということで、リプロダクト品(ジェネリック品)を求めようと考える方もいらっしゃるかも知れませんが、フィンガージョイントも貫の無い脚部も、高品質な材料とそれらを組み合わせる高度な技術が要求されるために、あの値段でそのクオリティを確保することは不可能ですので、やめておくのが無難だと思います。
本物が持つ雰囲気は、やはり、本物でしか味わうことが出来ないと思います。
「心ゆたかな暮らしの請負人」
松屋電気商会(マツヤデンキ)
〒418-0066 富士宮市大宮町16-15
TEL:0544-26-3693 FAX:0544-26-4163
営業時間:AM9:00~PM7:00 定休日:水曜日
お客様用駐車場:当店東側クリブン駐車場No.45
※Panasonic製LED電球5年保証についての当店の対応は、こちら
一級建築士事務所 いなはら建築研究室
静岡県知事登録 (3)第6471号
〒418-0066 富士宮市大宮町16-15
TEL&FAX:0544-22-8082
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PP-501:税別708,000円~ PP-503:税別557,000円~

名作椅子紹介第四弾は、「椅子の巨人」ハンス・J・ウェグナーの最高傑作と評価され、「椅子の中の椅子」という称号で呼ばれる名作、ザ・チェア。
「初めて自分の良さが出た椅子で、安物の感じはないし、無駄もない」と自分自身も評価している、プロポーションの美しさと掛け心地の良さを兼ね備えています。

当初は、アームから背板にかけて円形に繋がっていることから、ラウンドチェアという名称で呼ばれ、あまり話題になりませんでしたが、翌年1950年にアメリカの雑誌で紹介されたことを契機に爆発的な人気を博し、ザ・チェアと呼ばれるようになりました。
ザ・チェアの人気を不動にしたのが、1960年に行なわれたアメリカ大統領選でのテレビ討論会。ジョン・F・ケネディとリチャード・ニクソンという、「画になる二人」がこの椅子に座り討論をしたことで、多くの人々の記憶に残る椅子となりました。
(この時の2脚の椅子は、スミソニアン博物館に展示されています)

プロポーションの美しさ、掛け心地の良さ以外に、この椅子はフィンガージョイントという画期的な「見せるジョイント」を初めて取り入れた椅子でもあります。
この時代の椅子は、ジョイントを隠すことを基本にしていました。このザ・チェアも発表当時は背板に籐を巻いてジョイント部分を隠していました。しかし、ジョイントをあえて見せることでデザイン性が高まることに気付いたウェグナーはフィンガージョイントをこの椅子に採用しました。
この逆転の発想は、以後の家具デザインに大きな影響を及ぼし、ウェグナーのみならず、数多くのデザイナー達がこぞって「見せるジョイント」をデザインするようになりました。
本物はナカナカ手を出せない金額だということで、リプロダクト品(ジェネリック品)を求めようと考える方もいらっしゃるかも知れませんが、フィンガージョイントも貫の無い脚部も、高品質な材料とそれらを組み合わせる高度な技術が要求されるために、あの値段でそのクオリティを確保することは不可能ですので、やめておくのが無難だと思います。
本物が持つ雰囲気は、やはり、本物でしか味わうことが出来ないと思います。
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営業時間:AM9:00~PM7:00 定休日:水曜日
お客様用駐車場:当店東側クリブン駐車場No.45
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Posted by 茹で落花生 at 11:07│Comments(0)
│椅子にまつわる話