2019年05月27日
エアコンの隠蔽配管で熱交換器に穴が開くことがあります
「エアコンが冷えない」との相談がお客様よりありました。早速、お客様宅に伺い、状況を確認してみました。

何らかの原因で冷媒が漏れたようです
エアコンを動かしてみたところ、室内機側も室外機側も問題なく動きます。故障を知らせるランプが点滅していることもありませんし、エラーチェックをしても履歴は残っていません。
設置してから5年ほど経っているので、何らかの原因で冷媒が漏れてしまったようです。

室外機との配管接続部分が原因か

配管接続部分を再加工
冷媒漏れの原因として一番可能性の高い、室外機との配管接続部分を再加工して真空引き後、規定量の冷媒を注入して作業終了となりました。
問題無く冷えることを確認した2週間後、ふたたび「冷えない」との相談が。お客様宅に伺ってみると、状況は前回と同じ。今度は、途中で配管接続した部分を再加工しました。

ジョイントナットで配管接続した部分

パイプを切断し、再加工をします

ジョイントもナットも新しいものにして締め付け

配管接続部分の再加工完了

真空引き後、規定量の冷媒を注入
一つ一つ手順を確認しながら、丁寧に配管接続部分の再加工をし、規定量の冷媒を注入し作業完了となりました。
もうこれで大丈夫と思った2週間後、「また、冷えない」との連絡が。本体側の不具合と判断し、メーカー修理を依頼しました。

カバーを外して室外機側をチェック
まず、室外機のカバーを外して、室外機側のチェックです。ガス漏れ検知器で確認しましたが、室外機側ではガス漏れを確認出来ませんでした。先日、再加工した配管接続部分もガス漏れはありませんでした。

室内機のカバーを外します

熱交換器からガスが漏れていました
次に、室内機カバーを外して、室内機側のチェックです。熱交換器の左下のあたりでガス漏れ検知器が反応しました。周囲を触ってみると、内部に封入されていたオイルが少しにじんでペタペタしていました。
何かの加減で熱交換器の銅パイプが腐食して小さな穴が開いてしまい、そこから冷媒が漏れたということのようです。
実はこの熱交換器、メーカーで5年保証している部品でありますから、滅多なことでは穴は開きませんし、私も今回が初めてのケースでした。
メーカー修理の方に穴の開いた原因を確認すると、「隠蔽配管だから」とのこと。シロアリ防止で土台に塗る防蟻剤の成分が壁の中を通って配管穴から熱交換器に達し、銅パイプを腐食させてしまった、ということのようです。
ただ、防蟻剤の有効期間は5年ほど。このお宅は、新築から15年ほど経っていますから、仮に防蟻剤が犯人だとしても計算が合いません。お客様にガス漏れの原因を説明した際に防蟻剤の話しをしたところ、5年ほど前に防蟻剤を再塗布してもらったとのこと。これで計算が合いました。
見た目はスッキリしている隠蔽配管ですが、こんなリスクもあることは理解しておいたほうが良いと思います。
「隠蔽配管をしたエアコンが冷えない」という方がいらっしゃいましたら、是非、当店までお気軽にご相談ください。
「家電オヤジ」
松屋電気商会(マツヤデンキ)
〒418-0066 富士宮市大宮町16-15
TEL:0544-26-3693 FAX:0544-26-4163
営業時間:AM9:00 ~ PM7:00 定休日:水曜日
お客様用駐車場:当店東側クリブン駐車場No.45
※当店のキャッシュレス対応は、PayPay及び各種クレジットカードです
詳しい内容については、こちら
※Panasonic製LED電球5年保証についての当店の対応は、こちら
一級建築士事務所 いなはら建築研究室
静岡県知事登録 (3)第6471号
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TEL&FAX:0544-22-8082
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設置してから5年ほど経っているので、何らかの原因で冷媒が漏れてしまったようです。


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一つ一つ手順を確認しながら、丁寧に配管接続部分の再加工をし、規定量の冷媒を注入し作業完了となりました。
もうこれで大丈夫と思った2週間後、「また、冷えない」との連絡が。本体側の不具合と判断し、メーカー修理を依頼しました。

まず、室外機のカバーを外して、室外機側のチェックです。ガス漏れ検知器で確認しましたが、室外機側ではガス漏れを確認出来ませんでした。先日、再加工した配管接続部分もガス漏れはありませんでした。


次に、室内機カバーを外して、室内機側のチェックです。熱交換器の左下のあたりでガス漏れ検知器が反応しました。周囲を触ってみると、内部に封入されていたオイルが少しにじんでペタペタしていました。
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実はこの熱交換器、メーカーで5年保証している部品でありますから、滅多なことでは穴は開きませんし、私も今回が初めてのケースでした。
メーカー修理の方に穴の開いた原因を確認すると、「隠蔽配管だから」とのこと。シロアリ防止で土台に塗る防蟻剤の成分が壁の中を通って配管穴から熱交換器に達し、銅パイプを腐食させてしまった、ということのようです。
ただ、防蟻剤の有効期間は5年ほど。このお宅は、新築から15年ほど経っていますから、仮に防蟻剤が犯人だとしても計算が合いません。お客様にガス漏れの原因を説明した際に防蟻剤の話しをしたところ、5年ほど前に防蟻剤を再塗布してもらったとのこと。これで計算が合いました。
見た目はスッキリしている隠蔽配管ですが、こんなリスクもあることは理解しておいたほうが良いと思います。
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Posted by 茹で落花生 at 18:01│Comments(0)
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