炉台は、広ければ広いほど使いやすい

茹で落花生

2016年12月13日 07:49

「炉台の広さ」、薪ストーブ未経験者と実際に使っている人とで、捉え方が全く違うものの際たる例ではないでしょうか。

我が家の炉台

我が家の炉台は、長さ1.75m、奥行1.35m、約1.5帖の広さで、前面については扉から65cmを確保してナナメにカットしています。

前面に十分なスペースがあると、画像のように薪組みする薪を仮置き出来たり、炉内で作った料理を取り出して仮置きしたりと、イロイロと便利に使えます。

実用的な面で言えば、炉内掃除の際に飛散する灰や、扉を開けた際に転がって外に出た熾きなども炉台内で納まり、床材を傷めなくて済むます。

前面ガラスから出る強烈な輻射熱から床材を保護するためにも、炉台を延ばして離隔距離を取るほうが良いと思います。(ハースラグ等で代用出来ますが・・・)

個人的には、扉を90度開いた状態プラス10cmは最低限確保すべき寸法かなと思います。具体的な数字だと、60cm前後ということになるかと思います。

別角度から

側面は、焚付材、ファイヤーツール、炉内料理道具、掃除道具、次にくべる薪など置きたいものがたくさんありますから、なるべく広く取りたいものです。

機種にもよりますが、テレビや本棚などからは、最低1m程度の離隔が必要となりますから、思い切ってそこまで炉台を広げてみても良いかと思います。

ただ、現実的には、そこまでのスペースをナカナカ取れない(取ってくれない)のが実情ではないでしょうか。

特に薪ストーブを「インテリアの一つ」としか考えないような設計者が設計すると、実用性を全く無視した本当に「インテリア化」した炉台を作ってしまうので、注意が必要です。(そういう設計者は「吹抜け」も大好きですので、その点でも注意)

薪ストーブのことを良く分かっていない設計者は、リビングの一角に薪ストーブを置くだけで精一杯の設計しか出来ません。

ですから、室内を汚さずに楽に薪を搬入出来る動線計画、メンテナンスしやすい煙突トップの位置、スムーズな排気が行なえる煙突経路、建物全体への暖気の効率的な廻しかた、24時間換気計画との整合性など、快適な薪ストーブライフを送るための諸々の計画を、狭い炉台しか設計出来ない設計者に求めるのは酷なことだと思います。

快適な薪ストーブライフを送るための第一歩は、広い炉台を提案してくれる方を見つけることからだと思います。(静岡県内及び近県の方なら、対応可能です)


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