適切な換気計画で快適に

茹で落花生

2014年11月02日 07:15

タイトル通りの内容になりますが、全館暖房を目指す換気計画をする際に一番のポイントとなるのが、「空調室(居室)から非空調室(非居室)へ空気を動かす」ということです。

第3種換気方式で24時間換気を計画する場合、一般規模の住宅では1フロアー当たり2・3ヶ所の換気口(パイプファン)を設置すれば必要換気量が取れるので、トイレ、洗面所、納戸など、臭気や湿気の関係で24時間換気と別に設置が必要なパイプファンを24時間換気用として兼用させれば、合理的な計画となります。
(キッチンレンジフードは音が大きいので、24時間換気計画外としたほうが良い)

また、この合理的な計画は同時に、居室から非居室への空気の流れを自動的に作り出す計画でもあります。

つまり、第3種換気方式で合理的に計画された24時間換気計画の場合、計画通りの換気性能をしっかりと出せれば全館暖房が可能である、と言うことです。

これは私が以前設計した住宅の1階平面図です。西側の給気口から導入された外気は、居室であるリビング、ダイニングをまんべんなく通り、東のトイレと脱衣室と北の食品庫の3ヶ所のパイプファンから排気される計画としています。

図中ハッチの、玄関部分とユニットバス部分は、換気経路に含めていませんが、どちらのエリアにも換気扇が付いていますから、換気扇を動かせば他のエリアと同様の状態になります。

このような計画なら、居室と非居室と全く同じ温度というわけには行きませんが、2~3度程度の温度差で済むので、非居室でも十分快適な状態を保てます。

24時間換気計画は、平成15年7月以降の建物であれば、建築確認申請書類に必ず記載されていますので、一度図面をご覧になって図面通りの換気をしてみることをおすすめします。



にほんブログ村

関連記事