週末住宅の換気方法は?

茹で落花生

2014年11月26日 08:14

留守期間が長い週末住宅(別荘)の換気について少し考えてみたいと思います。

換気は、呼吸や発汗、調理、暖房器具の使用など人による活動で汚れてしまった室内空気を速やかに排出し、その分の外気を室内に取り込むことが本来の目的ですから、そういう意味では人の活動が無い留守期間は、室内空気が汚れないために「換気は不要」ということになります。

また、換気をする=外気を導入する、ということですから、人の活動が無いなかで換気を続ければ、室内空気はそれだけ外気に近い状態になっていきます。

避暑地で有名な軽井沢は、夏は湿度が高く冬は気温が低く、どちらの状態も建物内部にとっては好ましくないため、留守期間中は換気を止めて外気導入をしないほうが良いのではないかと思います。

日本の住宅を語る上で絶対に外せない、軽井沢の山荘です
吉村順三氏の設計によって、1962年に建てられました

かと言って、換気扇を動かさないために室内空気が淀んでしまっている状態も、あまり好ましいものではないと思います。

特に夏場の高湿状態で空気を淀ますのは、カビ発生リスクが格段に高まるのでシーリングファンや扇風機などを利用して室内空気を常時動かしておいたほうが良いと思います。

また同時に、除湿することも必須だと思います。継続的な除湿を行なうためには、屋外へ湿気を排出する壁掛け式がとても便利だったのですが、以前設置したことのあるダイキンの壁掛式除湿機は、どうやら販売が終了してしまったようです。
(設置したお客様には大変喜んでもらった商品だったのですが・・・)

エアコンでの除湿はランニングコストがだいぶ掛かりそうですから、後は、移動式除湿機のタンクを取り外してホースを取り付け、キッチンで運転してシンクに排水するようなことでも考えないと連続運転は難しいかもしれません。



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