さらに、
昨日の記事の続きです。
「ファイヤーバードは、トップローディング専用ツール」という結論が出たところで、部屋の片付けをしていた時に出てきた取扱説明書を読んでみました。
じっくり読んでいくと、なんともありえないことが書いてありました。
ファイヤーバードの取扱説明書裏面です。基本的な使い方が書いてあります。左下、「熾きをつかむ」というところに、何か注意書きが書いてあります。その部分を拡大してみます。何か不思議なことが書いてあります。
もっと拡大して、注意書き部分だけにしてみます。
「???」 もう一度 「???」
注意書きには、こう書いてありました。
注) 太めの重たい薪や熾きを無理に挟み上げようとしないでください。
落下して思わぬケガや事故につながる恐れがあります。
挟み上げる場合は、焚き付け用の薪(2cm前後)や5cm程度の熾きに
してください。
エッ? 太い薪はダメ? ヲイヲイ、冗談も休み休み言ってくれないか?
こちとら、ポール・キャスナー氏のコラムを読んで、安いステンレストングとは違って、「太い薪を持てるツール」だから買ったんだぜ?
ひょっとしたら、私が読み落としたのかもしれないと思って、ポール・キャスナー氏のコラムを改めてじっくりと読み直してみました。
でもやっぱり、「100円ショップやホームセンターの安いステンレス製の火ばさみも使ってみました。しかし炭の移動や焚き付けには十分ですが、5,6cm以上の薪の移動は苦労します。グリップ感の良く片手でも使えるものにしたかった。そして握力の弱い女性でも簡単に扱えるものが欲しかった。」て、書いてある。
これを読む限り、「5,6cm以上の太い薪を片手でしっかりとグリップするツール」としか読み取れない。
ひょっとしたら、ポール氏が「薪」と「熾き」の区別が出来ないために、誤解を招いてしまったのかと、少々好意的に考えてもみたりしたけれども、「ツールは自分の手の延長なので、指先の間隔で簡単に操作できるものがいい。薪ストーブや暖炉で使用できる他、焚火やバーベキューなどの野外料理で薪の位置を調節したり、熾きを移動することにも使えます。」と、コラムに書いてあるように、「薪」と「熾き」の区別はしっかりできているから、この線も無い。
いくら考えてもこのツールが「目指した性能」と「注意書きの性能」との乖離の理由について結論が出ないので、直接ファイヤーサイド社に質問をぶつけてみた、というのは冗談ですが、今の自分なりのファイヤーバードに対する考えを「回答」という形で書いて見たいと思います。
【 ゆで落花生さま、はじめまして。
今回、当社のファイヤーバードをお買い上げ頂き、まことに有難うございました。
実際に手にされたファイヤーバードの操作感および取扱説明書に書かれている内容と、当方のコラムに書かれている内容との相違について、わたくしどもの見解を少々述べさせていただきたいと思います。
まず最初に、我々が「ウソツキ」呼ばわりされる筋合いは、全く無いものだと確信していることをお伝えしたいと思います。
たしかに、当方のコラムでポール・キャスナーが、ファイヤーツールの開発に至った動機のひとつに、「100円ショップやホームセンターの安いステンレス製の火ばさみも使ってみました。しかし炭の移動や焚き付けには十分ですが、5、6cm以上の薪の移動は苦労します。グリップ感の良く片手でも使えるものにしたかった。」と書いているように、「5、6cm以上の薪の移動を片手で行なえること」を視野に入れて商品開発を始めたのは事実ではあります。
しかし、実際、そのような商品が開発出来る訳はありませんし、また、そのような商品が出来上がったとは、コラムの中に一切書かれておりません。
出来上がった商品は、握力の弱い女性でも簡単に扱える、従来の安いトングと同じような使い勝手の商品であります。
どうやら、ゆで落花生さまは、商品開発に2年間を要したこと、一緒に開発に携わったのが日本を代表する有名デザイナーであること、また彼が薪ストーブ愛好家であること、商品がmade in Japanであること、などなどから、コラムに書かれている以上の品質を持つ、何か特別な商品だと誤解されたのではないでしょうか。
もう一度、コラムを良くご覧になってください。ポールがファイヤーバードで挟んでいるものは、太さ5cm程度の「熾き」だけです。
コラムのどこに、彼がそれ以上の太さの「薪」を挟んでいる姿がありますか?
改めて申し上げますが、この商品は取扱説明書通り、2cm程度の太さの「薪」と5cm程度の太さの「熾き」を掴んで操作するためのツールです。
残念ながら、それ以上の性能をこの商品に求めることは無理なことです。
最後になりますが、ゆで落花生さまの薪ストーブライフが、このファイヤーバードと一緒に過ごすことで、より良きものになることを願っております。
今回はお買い上げ、どうもありがとうございました。 】
こんな感じでしょうか。
コラムの行間を読み切れなかった私が悪いようです。みなさまもご注意を。
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