2013年12月25日
ファイヤーバードはトップローディング専用ツール
昨日の記事の続きです。
ポール・キャスナーさんがコラムであれだけ大絶賛していた操作感を、何故自分が使う際には全く味わうことが出来なかったのか、結論から先に申し上げますと、このファイヤーバードは、トップローディング機種向けに開発されたツールだから、ということになりそうです。
つまり、細かな作業はフロントから行うことを、太い薪を扱う作業はトップから行うことを前提として開発されたのではないでしょうか。
では、太い薪を扱う時の操作感について、まず先に、トップローディング機種で話を進めたいと思います。
ファイヤーバードは、先端の4点で薪を掴むように設計されていますが、薪には様々な形状があるので、薪を掴みたい位置と、安定して掴める位置とにズレが生じることがあります。
特に、薪を角度の無い状態(薪とアームが平行)で掴もうとすると、思うような位置ではうまく掴むことが出来ないケースが増えてきます。
しかし、画像のように薪との角度を変えることにより、掴みたい位置かつ安定した状態で薪を掴むことが出来るようになります。
また、このように角度が付いた状態だと、薪とアームが水平になっている時よりもずっと軽い力で薪を扱うことが出来ます。
トップローディング機種ならば、このように安定して掴んだ薪を軽い力で炉内に入れることが出来ます。薪をストーブの幅方向とキッチリ平行に置くことも簡単です。
次に、フロントから太い薪を扱う場合について、検証してみたいと思います。
(画像は、全て「扱うイメージ」として、扉を閉じた状態で撮影しています)
フロントからの作業は、画像のように薪とアームとの角度が無い、平行な状態で行なう場合が多く、トップから薪を入れるのに比べて、思うような位置で薪を掴んでいなかったり、不安定な状態でかなり力の要る作業を強いられたりと、どうしてもストレスの溜まる作業となってしまいます。
また、フロントから真っ直ぐに薪を入れようとすると、当然のことながら、ストーブの前後方向にしか薪を入れることが出来ません。
(通常、この向きに薪を入れることは、絶対に無いと思います)
薪の向きをストーブの幅方向に近付けて入れるためには、扉の開き側からナナメに入れることになりますが、当然のことながら薪は平行では無く、ナナメに置くことしか出来ません。
また、扉の開き勝手は機種によって決まっているので、利き腕とは反対の腕でこの作業をしなければならない場合には、かなりのストレスになると思います。
フロントから薪をストーブの幅方向に入れるためには、ファイヤーバードの向きを90度ひねって行うしか方法はありませんが、これだと、薪を置いた時に下側の先端が薪に挟まれてしまい、抜くのが大変になってしまいます。
結局、ファイヤーバードでは、フロントからストーブの幅方向と平行に薪を入れることが不可能であるということと、薪を入れることに対してストレスが溜まる作業を強いられるということで、満足した操作感を味わうことが出来ない、ということがご理解出来たかと思います。
フロントからではなく、直接サイドから入れる場合でも、薪を掴む時の問題点、利き腕と違う場合の操作性、コーナー設置での炉壁との干渉、などの問題が有りますし、仮にサイドから入れられたにしても、「フロントからよりかは少しマシ」程度の操作感しか得られないと思います。
このツールを開発したファイヤーサイド社は、アンコールやデファイアントに代表される、トップローディングの機種が豊富なバーモントキャスティング社の総代理店ですから、それらの薪ストーブで使うことを前提として商品を開発するのは致し方無いことかも知れません。
「ファイヤーバードはトップローディング専用ツール」という結論でまとめたかったのですが、この記事を書きながら「取扱説明書」をじっくりと読んでいたら、とんでもない事実が発覚致しましたので、それを明日の記事で紹介します。
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ポール・キャスナーさんがコラムであれだけ大絶賛していた操作感を、何故自分が使う際には全く味わうことが出来なかったのか、結論から先に申し上げますと、このファイヤーバードは、トップローディング機種向けに開発されたツールだから、ということになりそうです。
つまり、細かな作業はフロントから行うことを、太い薪を扱う作業はトップから行うことを前提として開発されたのではないでしょうか。
では、太い薪を扱う時の操作感について、まず先に、トップローディング機種で話を進めたいと思います。
ファイヤーバードは、先端の4点で薪を掴むように設計されていますが、薪には様々な形状があるので、薪を掴みたい位置と、安定して掴める位置とにズレが生じることがあります。
特に、薪を角度の無い状態(薪とアームが平行)で掴もうとすると、思うような位置ではうまく掴むことが出来ないケースが増えてきます。
また、このように角度が付いた状態だと、薪とアームが水平になっている時よりもずっと軽い力で薪を扱うことが出来ます。
(画像は、全て「扱うイメージ」として、扉を閉じた状態で撮影しています)
フロントからの作業は、画像のように薪とアームとの角度が無い、平行な状態で行なう場合が多く、トップから薪を入れるのに比べて、思うような位置で薪を掴んでいなかったり、不安定な状態でかなり力の要る作業を強いられたりと、どうしてもストレスの溜まる作業となってしまいます。
また、フロントから真っ直ぐに薪を入れようとすると、当然のことながら、ストーブの前後方向にしか薪を入れることが出来ません。
(通常、この向きに薪を入れることは、絶対に無いと思います)
また、扉の開き勝手は機種によって決まっているので、利き腕とは反対の腕でこの作業をしなければならない場合には、かなりのストレスになると思います。
結局、ファイヤーバードでは、フロントからストーブの幅方向と平行に薪を入れることが不可能であるということと、薪を入れることに対してストレスが溜まる作業を強いられるということで、満足した操作感を味わうことが出来ない、ということがご理解出来たかと思います。
フロントからではなく、直接サイドから入れる場合でも、薪を掴む時の問題点、利き腕と違う場合の操作性、コーナー設置での炉壁との干渉、などの問題が有りますし、仮にサイドから入れられたにしても、「フロントからよりかは少しマシ」程度の操作感しか得られないと思います。
このツールを開発したファイヤーサイド社は、アンコールやデファイアントに代表される、トップローディングの機種が豊富なバーモントキャスティング社の総代理店ですから、それらの薪ストーブで使うことを前提として商品を開発するのは致し方無いことかも知れません。
「ファイヤーバードはトップローディング専用ツール」という結論でまとめたかったのですが、この記事を書きながら「取扱説明書」をじっくりと読んでいたら、とんでもない事実が発覚致しましたので、それを明日の記事で紹介します。
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Posted by 茹で落花生 at 06:15│Comments(2)
│周辺グッズ
この記事へのコメント
なるほど。すばらし洞察です。続きを楽しみにしています!!
Posted by 薪 焚太郎 at 2013年12月26日 10:00
薪 焚太郎さん、コメントありがとうございます。
続きは、丁度今、アップしたところです。
続きは、丁度今、アップしたところです。
Posted by ゆで落花生 at 2013年12月26日 10:06