テレビや雑誌で頻繁に特集される「家計節約術」、その中でも上位にランクされているのが「待機電力のカット」、何でもかんでもコンセントからプラグを抜いておく、例のアレです。(もしくは、スイッチ付き電源タップでオンオフ)
皆さんの廻りにも親の仇のようにコンセントからプラグを抜く人、ひとりやふたり、すぐ思い浮かぶのではないでしょうか。
でも、この待機電力カットのために家電製品のプラグをコンセントから抜く行為、家電製品にとっては百害あって一利なしなうえに、場合によっては消費電力すら減らない(むしろ増加する)ケースもあるのです。
待機電力カットの恰好の標的、エアコン
プラグを抜いた際、それぞれの家電製品に出る影響については、後日のシリーズ記事として順次紹介することにして、今回は、家電製品全般に言える影響などをまとめてみたいと思います。
【 ① プラグを頻繁に抜き差しすることを想定していない 】
コンセントにプラグを差した時に、家電製品には通常に使用する状態の何倍もの過大電流が流れます。(バチッと火花が飛び散るのは、このため)
この過大電流は、当然家電製品の内部を傷めることになりますが、メーカー側はプラグの頻繁な抜き差しを想定していないためにこの対策をあまり施していないというのが実情であります。
現在の家電製品には、過大電流に対して強くないコンピューター回路が、多かれ少なかれ組み込まれていますから、頻繁なプラグの抜き差しは故障に直結すると考えておいたほうが良いと思います。
【 ② 必要だから電流が流れている 】
待機電力って、ムダに使っている訳では決してありません。必要だから待機電力があるのです。
待機電力はリモコン受信のためだけにあるわけではなく、時計機能、情報記憶、回路メンテナンス、ウォーミングアップなど、多岐に渡る場所で必要とされている電力なのです。
その基本が分かっていない自称経済ジャーナリストのオバサマがテレビで無知をさらけ出しているというのが現在の「節約術」ですから、あまり真似はされないほうが良いように思います。
【 ③ 本体の電源をオフにしても待機電力を使っている 】
本体電源をオフにしても完全に待機電力がゼロになる訳ではなく、本当に最低限必要な作業を行なうための電力を使っているのです。
その最低限必要な電力すら供給されない状態が、「プラグを抜く」なのです。この状態は家電製品にとって「良い状態」とは決して言えませんし、やはり故障に直結すると考えておいたほうが良いと思います。
【 ④ 現在は待機電力が小さい機種ばかり 】
メーカー側の努力もあり、ひと昔前に比べて待機電力が劇的に減った機種ばかりになっています。1Wどころか0.1Wなんて機種もざらにあります。
仮に0.1Wの年間待機電力コストを計算すると、0.1W×24時間×365日×28円÷1,000=25円。これは使用ゼロの状態ですから、実際には6掛けとして15円。
その年間15円を節約するために、親の仇のように毎日毎回プラグを抜き差しし、結果、電化製品が故障して修理や買い替えに何万円も掛かる、冷静に考えればとてもリターン(15円)に見合った手間ではありませんし、リスク(修理・買い替え)が大き過ぎることはすぐに理解出来ると思います。
「手間賃にもならないことを一生懸命やって家電製品を壊している」というのが、待機電力カットのためにプラグを抜き差しする行為の実態であります。
オギワラヒロコ氏の話を真に受けて、家電製品の調子が悪くなった方は、是非、当店までご相談ください。
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