京都ラーメン第一旭の歴史を紐解く⑫本家以外からの派生店

第一旭特集、最終回は本家（本店）以外の第一旭から派生した流れを紹介したいと思います。

【 第一旭　寺田店 】
①　京都特製ラーメン　旭　（奈良県北葛城郡上牧町）
2018年3月オープン。寺田店で修業をされた境脇さんが始めたお店。第一旭の流れを汲むメニューは、「特製」「デラックス」「みそ」。ビジュアル的にはオリジナルにかなり近い。
※　似たような名前の京都ラーメン旭（京都府城陽市、2017年4月オープン）は、上記店舗とは全く関係なし。（ここの店主がどこで修業したのかは不明）

ラーメンコショウがデフォルトでタップリ掛かっている神戸ラーメン第一旭
【 神戸ラーメン　第一旭 】
①　第一旭　関目店　（大阪市城東区）
フランチャイズからの独立店舗。ラーメンコショウがたっぷりとかかっているのが神戸第一旭の特徴の一つですが、こちらのお店では粗挽きコショウを使用。

②　第一旭　六角店　（京都市中京区　閉店）
フランチャイズからの独立店舗。看板には「極上ラーメン」の表記。チャーシューが大ぶりなのが神戸第一旭らしいもののコショウはかかっていない。メニュー構成、ラーメンのビジュアルとも、第一旭らしさがあまり感じられない。

③　もっこす　総本店　（兵庫県神戸市中央区）
1977年（昭和52年）創業。現在、神戸市を中心に兵庫県内に13店舗を構える人気チェーン店。コショウがかかっていないが、それ以外は、神戸第一旭に近いビジュアル。もっこすから独立したのが、神戸っ子　本店（神戸市兵庫区）。

【 尾張ラーメン　第一旭 】
①　第一旭　岐阜店　（岐阜市）
フランチャイズ解消に伴う独立。受け皿は木製の黒盆。名物は「自慢ラーメン」。

②　第一旭　木曽川　（愛知県一宮市）
フランチャイズ解消に伴う独立。受け皿は銀皿。

③　新潟ラーメン第一旭　（新潟市）
2016年12月、新規オープン。店主は、尾張第一旭で修業をされた方らしい。

【 元祖らーめん大栄 】
①　大栄ラーメン　本店　（京都市南区）
フランチャイズ解消に伴う独立。大栄ラーメン発祥の地はこのお店なので、こちらが本家かも知れません。以前の店名は「大栄ラーメン　札ノ辻店」。

②　ラーメンかみのばし大栄　（京都市右京区）
フランチャイズ解消に伴う独立。以前の店名は「大栄ラーメン　上野橋店」。

③　ラーメン専門店　大輝　（京都市右京区）
開店当時は「大栄」の名前だったらしい。店主の甥がここで修業して独立開業した「ゆう」とともに、かなり人気のお店となっている。
（食べログのコメントを見ていたら、どちらのお店も行きたくなりました）

このグループは裾野がとても広く、全貌を把握することは不可能でありますから、ひょんなことから立ち寄ったお店で、「第一旭の味に出会う」なんてこともあるかも知れません。

また、以前紹介した、大阪の旭屋は、二両半からの独立店ですし、「流れを汲む」ということで言えば、名古屋の陽龍（FC第一旭棒鼻店の親戚筋）、東京都三鷹市の陽々（陽龍からの暖簾分け・2007年閉店）、京都府宇治市にある但馬ラーメン（小倉支店からの再出発）、鳥取市の大ちゃんラーメン（FC倒産後のFC展開？）なども、このグループに含めても良いかも知れません。

同様に、本家が使用する麵を提供している近藤製麺工場は、「ラーメン藤」という独自のフランチャイズを展開していますが、その立ち上げの際に協力をしたのが第一旭ですから、第一旭と藤ラーメンは兄弟（親子？）の関係にあると言えます。

当初、軽い気持ちで始めた「第一旭調べ」ですが、調べれば調べるほどドツボにはまり、結局、12回という長編シリーズものとなってしまいました。

ただ、それだけ長い歴史があったこと、そして、その中で数多くの人に支持されてきたことが、このような幅広い展開を見せた理由だったのではないかと思いつつ、このシリーズを終了したいと思います。


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